昨日、フジテレビの不毛地帯というドラマを観た。
このドラマは唐沢寿明が演じる「壱岐正」という軍人が主人公なのだが、
瀬島龍三という伊藤忠商事の会長がモデルになっているらしい。
それで、
ドラマに出てくる近畿商事は伊藤忠商事、
東京商事は日商岩井
のようだ。
瀬島氏が生まれたのが1911年で伊藤忠商事に入社したのは1958年だから
47歳で伊藤忠商事に入社したことになる。
つまり、伊藤忠商事は47歳の未経験者を採用したことになるのだ。
いくら陸軍大学を首席で卒業して陸軍の作戦参謀をやっていたといっても、
インパール作戦などの太平洋戦争の典型的な失敗作戦を手掛け、
終戦後11年間もシベリアに抑留されて強制労働をして日本に戻ってきた、
ビジネス経験が皆無の47歳を
採用した伊藤忠商事の懐の深さ、人物眼は単純にすごいと思う。
今の時代に戦争はないから単純に比較はできないが、
47歳のビジネス未経験者を採用する企業なんかあり得ない。
どの企業も「年齢差別」を行っている。
一応、年齢差別は法律では禁止されているにもかかわらず、
日本の企業では法律を素直に守っている企業のほうが珍しい、
というか、私が知る限り皆無だ。
ここまで年齢差別がおこなわれている国は世界でも珍しいだろう。
確かに日本は江戸時代に儒教の教えが入ってきて、
年上の人を敬うように小さいころから教えられている。
この教えは素晴らしいことだ。
何一つ間違っていないと思う。
でも、この教えを守りすぎるがゆえに、
年上の人は扱いにくいという気持ちが芽生え、
年齢層の高いビジネスマンの門戸を恐ろしく狭めているという弊害もある。
実際に、瀬島氏のように47歳でビジネスを始めても
誰もが認める実績を出して大企業の会長まで上り詰める人もいるわけだ。
年齢、性別、転職回数、学歴、、、、、
と日本の転職市場は実際の仕事に関係ない要素を重要視しすぎる。
もっと能力や人柄だけをみて採用するような世の中になったほうが、
企業も本当にいい人材を確保できるし、
労働者もチャンスが増える。
双方にメリットがあると個人的には思うのだが、
残念ながらそういう世の中はまだまだ来ないだろう。。。
